脂肪肝(非アルコール性)について

最近では、飲酒が及ぼす肝臓への影響や脂肪肝の認知度が上がり、アルコール性脂肪肝の患者は減りつつあります。

 

それに対し、非アルコール性脂肪肝、NAFLDが最近話題になりつつあります。

 

アルコール性脂肪肝はアルコールの過剰摂取が主な原因にあるのに対し、運動不足や、栄養バランスが悪く、多量の油や糖分を含む食事などによって、肝臓の周りに脂肪がついてしまうことが非アルコール性脂肪肝を引き起こします。

 

こう聞くと、痩せているなら関係ないと思われがちですが、過激なダイエットによって脂肪を蓄積しやすくなってしまい、肝臓に中性脂肪が溜まって非アルコール性脂肪肝になる場合もあるので、痩せていても大丈夫とは言えません。

 

肝臓に脂肪がつくくらいで何があるのか、と軽視してはいけません。非アルコール性脂肪性肝炎、通称NASHを引き起こすのが、非アルコール性脂肪肝なのです。

 

このNASHは原因も、ストレスによる脂肪肝の変化ではないのか、という説がある程度で詳しくは解明されておらず、当然、確固たる治療法も見つかっていません。

 

NASHを確実に見つけるには、肝生検と呼ばれる肝臓の組織を取り出して調べる方法しかなく、血液検査やCT検査での発見は確実性に欠きます。

 

肝脂肪など、他の肝臓の病気にも言えることですが、NASHには自覚症状がほとんどありません。ですが、病気が悪化すると、肝臓がんや肝硬変になり、命に関わる問題となります。

 

アメリカの食事は糖分と脂質の量が大変多いので、アルコール性肝障害やウィルス性肝炎の次にかかる危険性が高いのがNASHという報告があります。

 

これは、現在、食生活の欧米化が著しく進んでいる日本においてもいずれ同じようなことになってしまう可能性が高いです。最近メタボなどが連日テレビで取り上げられており、日本人が全体的に運動不足であることも否めません。

 

NASHはウィルス性ではないので、生活習慣が引き起こす病気である、生活習慣病の成れの果てであるとも言えます。逆に言えば、生活習慣を正すことによって防ぐこともできるのです。

 

当然、非アルコール性のものばかり気にして、アルコール性の脂肪肝を見逃してはいけません。

 

アルコールの1日あたりの摂取基準量はビール500mLです。もし5年間、毎晩日本酒3合を飲み続ければ、脂肪肝を引き起こすという話があります。

 

それでも飲酒をつづけてしまうと、脂肪肝が悪化し、肝臓がんや肝硬変など、命に関わる問題となります。